シトリンなどの産出量の少ない鉱物は高価な値段となります。
その鉱物を代用品として利用するため
天然加色という技法が用いられることがあります。




天然加色というものが存在するのをご存知でしょうか。
天然加色とは天然の水晶に自然界の中で起きる要因を人工的に与えることで
他の鉱物に変化させることを”天然加色”と呼ばれています。(染色や着色とは違います)

・天然水晶に放射線処理を行うことでシトリンや黒水晶
・天然アメジストに熱処理を行うことでシトリン
・天然スモーキィクォーツに放射線処理を行うことで黒水晶
・天然水晶の表面に純金を焼付けたものをアクアオーラ(これは加色ではなく人工処理となります)


主に産出量が少ないシトリンに多く利用されています。

そもそも”天然石”とは「天然から採掘された鉱物」を”天然石”と分類するため、
採掘後に加色処理をおこなっても"天然石”となります。

そのため、天然加色品を「天然シトリン」と表記してもそれは間違いではないそうです。

実際に当店で取り扱っている黒水晶を宝石鑑定してもらったところ
”鉱物名:天然クォーツ” ”宝石名:カンゴーム”と鑑定結果がでました。

当店では加色作業がおこなわれている商品は「天然加色品」として表記しています。

「天然加色」と記載されていない商品は加色処理はおこなわれておりませんのでご安心下さい。

豆情報として「ハウライトターコイズ」「ハウライトラピス」はハウライトに人工で染色したもので、
天然ではありませんので、ご注意下さい。




黒水晶についていろいろ調べてみました。

いろいろな説がありましたが、黒水晶はスモーキィクォーツ(煙水晶)が更に黒くなったものを総称として黒水晶と呼ばるようです。

煙水晶(スモーキークォーツ)は「カンゴーム(Cairngorm)」と呼ばれるそうで、
名前の由来はスコットランドのカーンゴーム山により多く産出されたことによります。

「モリオン(Morion)」はラテン語の「不機嫌」という意味の"Morrusos"、
ギリシア語で黒い種という意味の"morion"の2種類の説があり、煙水晶の事を別名で呼ぶそうです。

スモーキィクォーツ(煙水晶)はアルミニウムを含む水晶が数百年~数億年という長い年月をかけて
放射性鉱物の放射線を受けたことにより、アルミニウムから電子が放出され茶色に変化したものです。

この放射線の影響を強く受け、光を通さない漆黒の色をした”ものが黒水晶”となります。

スモーキークォーツと黒水晶は同一鉱物のため、成長状態により
黒水晶の中にも光を通す部分があったりすることも納得ができます。

これは意外でしたが、鉱物(宝石)としての価値は透明なスモーキィクォーツの方が価値があり、
黒水晶はほとんどの場合、宝石としての加工は行われないようです。

しかしパワーストーンとしての人気は意外に高く、漆黒の色合いから強力なパワーを持つとされ、
黒魔術などに多く利用されていたようです。

当店では鑑定の結果 
”鉱物名:天然クォーツ” ”宝石名:カンゴーム(モリオン)” となりました。

現在、天然加色のものは天然加色と表記してある”シトリン”となります。
(アメジストの熱処理品)

※アクアオーラは明らかに人工処理をおこなっておりますので、加色品とはなりません。
(他の物は全て天然のものです)

※天然色のものが入荷した場合は、商品ページにて「天然色」と記載いたします。

加色品といっても、天然で起こる現象を人工的に発生させたものですので鉱物的には違いはありませんが、
ご購入の際は天然加色ということをよくお考えになりご購入下さい。
鑑賞品としては申し分ないと思います。




天然加色品はパワーストーンでの利用はできないのでしょうか?
という質問が多く寄せられています。

天然加色品は元は天然の水晶なのです。

自然界の中でもアメジスト、スモーキィクォーツ、シトリン、ローズクォーツ、アベンチュリン、
黒水晶などは元は石英の水晶です。SiO2という基本元素も変わりません。

何が違うかというと水晶に含まれるアルミニウムやチタンなどのイオンの含有量と自然界で偶然起きる放射鉱物や地熱、
紫外線、取り込まれる物質により色や内包物(インクルージョン)が変わることです。

天然加色品は水晶に自然で起きる現象を人工で与えて変化させています。
希少価値の問題もありますので、加色品を天然採取ということで販売することも多くあるのが現状です。

当店では天然加色でも元は天然の水晶を利用するため、水晶のパワーはあると考えています。
現在では希少価値の高いシトリンにしか加色は行われていないようです。
アメジストやスモーキィクォーツなどは通常でも採取されるため、わざわざコストをかけて加色する必要がないためです。
(ルチルやガーデンなどは人工処理はできないようです)

人によってそれぞれですが、加色品はパワーストーンではなく、鑑賞品として購入するのが良いでしょう。
水晶と同様、浄化や風水品として利用することもできます。
天然石を扱うお店として天然加色品を偽り、天然という表記はできませんので、調査しここで解説しています。